五十年後の結論

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 人間とは、依怙贔屓(えこひいき)する生き物だ。  同じ熊なのに、パンダは可愛いといい、その裏では民家に現れたという理由で、ヒグマを射殺する。  同じ昆虫なのに、クワガタを愛でながら、台所の隅にはゴキブリに罠を仕掛ける。  動物だって、我が子を守るために、他の動物に立ち向かったりする。  それも一種の贔屓と言えなくもない。  それなのに、どうして私達は、神様は平等だなどと考えるのだろう。  神様から見れば、私達だって亜種でしかないのだ。  
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