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老博士がタイムマシンを完成させた。その場に居合わせたのはやる気のないバイトが一人だけだ。
「君がテスト運転をしてみたまえ」
「まあいいっすけど」
「きちんとタイムマシンの設計を理解したかね?」
「まあぼちぼちっす」
「これはタイムマシンといっても一方的にある時間へ向かって物質を投げつけるだけだ。マシンそのものはその時間に行かない。だから今の時間に帰って来るには新しいマシンを作る必要があるんだ。分かってるか?」
「もちろんっす」
「とはいっても未来に行けば、その時代にもタイムマシンがあるからそれに投げられて帰ってこれるのだがね。だから最初は必ず未来に行きなさい。」
「了解っす!」
バイトはタイムマシンに乗り込んだ。
「やっぱり行くなら過去でしょ!」
頭の悪いバイトはメモリ最大限の過去へ投げられた。
「はあやれやれ、やはり五十年前の世界に行ってしまったか…仕方がないな今回の私も五十年苦労してタイムマシンを完成させるはめになったな。」
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