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始まり
むかしむかし、世界を滅ぼす様な事件を救った英雄たちがいました。
英雄たちには、それぞれに褒美として様々なモノを渡されました。
ある者は莫大な金を
ある者は素敵な恋人を
ある者は地位を
ある者は素敵な家庭を
ある者は国を
それぞれの願った褒美が与えられました。
しかし、彼らにはとある呪いがかけられていました。
それは彼らが倒した魔物です。
魔物は死ぬ最後にこう言いました。
【この怨みは忘れぬ。この世に、かの地に、我が同胞に伝え続けよう!】
【貴様らの醜い姿を!心を!】
【そして怨みはいずれ、我が仲間が晴らしてくれよう!】
その呪いはどんな形なのかもわかりません。
しかし、とある預言の魔女が言いました。
『この模様の形なすモノ。それこそが呪いの正体です』
その魔女の預言通り、それぞれの英雄の元に呪いを持つモノが現れました。
しかし、誰一人としてその呪いを持つモノを壊すことはできませんでした。
何故ならそれは、彼らにとってとても大事なモノだったからです。
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