5 居候エルフの生活

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アイツらの話によると、どうもお前に問題があるみたいだ。 お前は昔、行商人(ぎょうしょうにん)で世界を回っていた。 それでとある街でフードを深く被った男にポーションを大量に売った。 ここまでは合ってるか? あ、その事なら僕は覚えてますよ。 フードを被っていて、大量にポーションを買っていったので覚えてます。 その男はこれまたとある富豪(ふごう)の使いで、富豪の息子(むすこ)が一度でいいから 冒険者が使うポーションを飲んでみたいっという願いの元、 買いに来たらしいのだ。 それにしても大量に買う必要は無いでしょう? それはこの前にどこかで買ったポーションが美味(おい)しかったのか 大量に欲しかったようだ。 そのポーションが悪かったのか、大量に飲んだのか分からないがその息子が 腹を(くだ)してな。それを(うら)んだ富豪はお前を探し出し、身柄(みがら)確保(かくほ)して お前を拷問(ごうもん)しようとしていたみたいだ。 そんな!?それは逆恨(さかうら)みでしょう?! そうだな。だが自分の子供がそんな事になったら恨むのが親であろう? そ、それは… やってる事は悪い事だ。もしこれが本当に起きていたらこんな事で 終わらなかっただろう。 … 「これが(こと)顛末(てんまつ)だ。」 僕は風呂場でうなだれていた。 「…じゃあ、僕はどうしたら良いのでしょうか…」 僕は少なからず申し訳ない気持ちがあったが、どうしていいか分からない。 「…仕方ないなぁ。」 ここまで黙っていたレイコが口を開いた。 「アリシア、それがどこの富豪か分かってるんだよね?」 「あ、あぁ調べはついているがそれがどうした?」 レイコは少し息を吐き、アリシアさんに言った。 「これも乗りかかった船よ。ミラ、明日その富豪の所に行くわよ。」 「えっ?!」 僕はレイコが言った事に耳を疑った。
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