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「...そうなんだ。私も一緒」
「でも、奏は姪っ子と甥っ子何人かいるし、最近お寺に遊びにくる女の子と仲良しだよね。俺より子供に慣れてる気がするな」
「光定さんこそ、笑っただけで子供達が光定さんに懐くよね。さすがイケメン」
「またそういう事いって」
私が冗談まじりにそう褒めると、光定さんはいつものように笑った。おかげで本題を切り出すタイミングを失ってしまった。どうしよう。
「あ、そういえば、相談って何?いいにくい事じゃないなら、早めに話しちゃおう」
と、そんな事を思っていると、光定さんからそう切り出してくれた。流石私の旦那様。私はそんな光定さんの提案に大きくうなづいた。でも、いざ言おうとなると心臓がドキドキしてきた。光定さんに分かりやすいように端的に、伝えたい事を、はっきりと。そう心の中で呟き、1つ深呼吸をしてから私は口を開いた。
「光定さん、子作りしよう」
「え?」
どうしよう。たぶん言葉の選択間違えた。
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