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しばらくして、顔を埋めるのも苦しくなったため、光定さんの肩の上に顔を置いて、一つため息をついた。そんな私の頭を、光定さんな優しくなでてくれた。それが嬉しくて、私は光定さんの首筋に鼻を擦り付ける。
「ゆっくりでいいからね、奏のペースで」
そして光定さんは優しい声でそう私に囁く。私は慣れないことをして疲れたのと、光定さんの体温が心地よくてそのまま眠ってしまった。
その後ふわふわと宙に浮かんで柔らかい雲の上に置かれ、唇にその柔らかい雲のようなものが触れた夢を見た気がした。
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