私は…

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そんなある日、私達アンドロイドを作る研究所で私 は一人の人間の少女に出会った。 少女は、生まれつき体が弱くあまり自由に遊ぶこと を許されていなかった。 そんな研究所にいる博士は、私に彼女を紹介し『命 が尽きるその日まで側にいてやってほしい』と言わ れた。 20歳未満の人とお年寄りは、アンドロイドにはな れない。 それは、アンドロイドになったとき役にたたないか ららしい。 『この世界は、役に立つ・立たないかで決まってし まう』 それは、とても理不尽でまるで子供とお年寄りは死 んでいいみたいな言い方をされて心が打ちのめされ 多感覚になった。 みんな、必死で生きてるのに……。 感情がないはずの私が、なぜか感情を取り戻しつつ あったのが不思議な気分だった。 だが、感情が取り戻しかけていることを博士が気づ かない訳がない。
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