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「あー、危ない危ない。うっかり口を滑らせちゃうとこだったよ」
静かになった廊下をただただ歩いた。全く、完全に油断してた。詰めが甘いのは昔からか。
「まぁ、メメトは気づいてないから助かったなー」
「助かってない、助かってないぞー」
と、背後から聞こえてきた。振り返ると、悪夢とその背中に背負われたぐりむがいた。
「俺らだったからいいけどさぁー?なぁ、悪夢」
「...いや、今のはセーフじゃないか?」
悪夢がぐりむに目を向ける。仲良しだなぁ、ホントにさ。
「お、悪夢とぐりむじゃん。やっほー」
「やっほー、じゃないよ。聞いてたんだからね、メメトに言いかけたこと」
ぐりむが手にくっついてる拡声器をこちらに向ける。ぐりむは、両手首から先がない。
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