エピソード5

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四月三十日、親がなくなったことで自分の誕生日も忘れていたあの日、彼達に出会って、二年たとうとしているこの日の朝。 私は太一君のおばあちゃんにお世話になった、この年でも使ってくれてありがとうと言われたけど、私の方が助かりますと、ご友人の方がたにも支えられて、感謝です。 「ぷよ、ぷよ」 「おさる?」 「良夏(りょうか)ちゃん、へへへ」 女の子が生まれました、みんなの妹として、かわいがってください。 春に生まれたけど、暑いので良夏ちゃんです。 名前は彼の肝いりで考え付いたものでした。 そして、お母ちゃんは稼がなきゃいけないのです。ぎりぎりまで会社に行きました、座っている仕事です、先輩方にいろいろ言われながらも、何とかやり切りました。産んでから半年お休みする予定でしたが、体調がいいので、少し早くから仕事を始めようと思います。 また保育園にはご厄介になることが決まりました、ただ新生児なので、時間は短いのです。 それでも、弟たち三人や、和子さんたちに面倒見てもらい、すくすくと大きくなっていきます。 そして二年後又女の子でした。二人目ともなると、案外楽なもので、それでもみんなにいろいろ手伝っていただきました。
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