エピソード1

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今日も来てもいいのかと言って太一君は喜んでいた、お弁当を持たせ、お兄ちゃんのお古の水筒を持たせて、送っていく。 「ヨッシー、起きたかな?」 「気になる?電話してみる?」 うんと大きくうなずいた。 コール音が鳴るけどなかなか出ない そろそろ、保育園 「もしもし」 「出たー!ヨッシー、起きろ、遅刻!」 「太一!うわー、ありがと」 「早くいけよ!」 ありがとうと言って電話を返すと、郁の手を引っ張って、おはようと走って園内へ行ってしまった。 元気なのはいい事です。 先生にあいさつをして、会社へ向かった。 来週の飲み会は金曜日 会社の休みは、暦通りではない、祝日は有給扱い、隔週で土日が休みなんだ、その代わり、夏休み、お盆の頃とお正月の休みがある。田舎から出てきている人が多いという事だ。 席を離れられない上司は、ジェスチャーだけで、何かを言うようになった・・・かな? なんて、歩巳は学校が休みだから、時間で迎えに行ってくれる。それができないときは私が超特急で帰る、そんな日は残業はなし。 なんか疲れてるな。 初めて来たときのパリッと感はなくなった、まあ、あの山の様な洗濯ものだしな。 みんなが来てないときに、栄養ドリンクやおにぎりを置いてやった。手を合わせおがむ人に笑って返す。 太一君は優秀である、郁弥の一個上の五歳、来年は小学校か、しっかりしてるよな。 ちゃんとお弁当は空にして、ありがとうと、あのキャラ弁はすごくうれしそうで作った買いがあるというものだ。 おじさんがだめなときは、彼はちゃんと着替えを持ってきてうちに泊めてくれと来るようになった。本当に賢い。洗濯物もちゃっかり家のにいれている、負担かけたくないのかな、なんていらない考えも起きる。まあ部長もやり手なんだろうな、人はいっぱい集まってくるんだもんな。 「部長大丈夫ですか?」 女子社員が声をかける。 大丈夫、帰ってきたばかりで飛ばしすぎたといってる。 まあ子育てが大変なのはわかるけど、なんかなぁ。 書類を持って、お茶を入れ、部長の席へ行く女子たち。 「大丈夫ですか?」 ああすまないなと愛想を振りまいてるように見える。なんか女子たちのアピールがすごいよな。 書類から目を離さない。
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