エピソード1

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次の日、三人を私の前に座らせた。 当分の間、太一君をうちで預かる。 お迎えとかは姉ちゃんが行く、何かあった時や歩巳が早く帰ってきた時はお迎えをお願いしたい。 それと、太一君のおじさんに頼まれて、部屋の掃除なんかもすることにした、だから太一君は帰りたいときに帰れるンだよと言ってやった。 「おじちゃんのこと大好きなんだよね、だって二人っきりなんだもん」 涙を浮かべた、四日よく我慢したというか、我慢強いというか。まったく頑固よね。 歩巳と、郁弥は、俺とおんなじだ、仲間だと言ってる三人を抱きしめた。 キャハハと笑う、苦しーというから苦しめーって言った。 「うちはずっといてくれていいんだからね」 笑い泣きながら、太一君は大きくうなずいた。 食事は何でも食べる、私の作ってくれたのはおいしいと言ってくれた。 「嫌いなものはある?」 トマトとピーマン 「でもね、でもね、お弁当のトマトは食べるよ」 「トマトなんか入ってないもん」 郁美は来てと、ベランダに連れて行った。 「ほら、これ、トマト」 そこには黄色い細長い品種のプチトマトがいっぱい実っていた。 「これ、トマトじゃないもん!」 「プチトマトっていうんだ、俺と郁が育ててるんだ、これも黄色いけどトマトなんだよ」 歩巳は一個とると口に入れた、郁も口に入れた。 はいと渡されたトマトを、太一君も食べた。 「おいしいね」 「うん、おいしい」 「まいうー」 何それなんて笑ってる。 「よーし、それじゃスーパーに行こう!」 「おっきい方?」 「おっきい方に行こう!」 三人を連れて、ディスカウントスーパーへ向かった。 「でかい」 「ひろーい!」 「走るなよ」 「ゆっくり買い物してきて」 行こうと太一君を引っ張って連れて行った、お目当てはゲームコーナー。 コインはいっぱい持ってるみたい。 お金は最初だけだったな。
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