エピソード1

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いっぱい買い物をして帰った、洗濯は増えたし、食べる量も増えるしね。一応スーパーで野菜の勉強、トマトだけでも何種類とあるし。 「これはなんでしょう」 「なんだろう、見たことない」 「これは万願寺唐辛子、京都で作ってる野菜なんだ」 「唐辛子?辛いの?」 「全然、あーたまに辛いのにあたることがあるかもなー」 「おいしいよね」 「ねー」 「ピーマンのにおいだ」 鋭い まあ種さえとってしまえばいいということで。 試食コーナーでいっぱい食べて、晩ごはんを浮かせる作戦。お腹いっぱいといいながら帰ってきた。 「今日は何?」 「焼肉!」 「やったー!」 「片付けろ。シーツ出して!」 ハーイという嬉しそうな返事が返ってきた。 お肉は半額シールのついたもの、業務用はわけておけばお得だし。給料日だ、お腹いっぱい食べてくれ! 「郁!」 「なに?」 太一君のおじさんを呼んできてと頼んだ、いなかったら降りてきて。 はいと言って出て行った。 「姉ちゃん準備いいよ」 油が飛ぶから、洋服なんかにシーツをかけてその上から新聞紙をかけるもちろん布団もたたんでその上にかけてある。 呼ばなくてもいいのにというけど、叔父さん大好きな太一君を仲直りさせるきっかけだから。
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