第3話【俺の相方に確認してみました。】

2/15
2231人が本棚に入れています
本棚に追加
/563ページ
「珍しいな。おまえが忘れるとか。まあ別に行ってやってもいいけど」  行ってやってもいい。  その偉そうな言い方に、真杜が怒りや苛立ちを覚えることはない。もう、なれっこだ。素直に気持ちを口にできないから、そういう言い方しかできないとわかっている。    そして、そんなところがかわいいと思うし、素直じゃない相方は、意外と自分のことが好きなんだという自負すらある。  しかし、その「好き」が恋の色を帯びているかどうかは、まだ真杜にもわからなかった。
/563ページ

最初のコメントを投稿しよう!