第三章~救いの女神~

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「もしもし、あたぃだよ。こんな朝早くから悪いねぇ。今ね、外人さんが家にいるんだよ。悪いが通訳してくれないかぃ?」 『……』 「そうかぃ!助かるよ!待ってるからね!」 チーンと受話器を置くと僕に振り向きニコニコとしている。どうしたんだろう?でもお互い言葉が分からないのでどうにもできない。 そして、僕がまだ食べ足りないのを察したのかまたトーストを焼いてくれたので、ありがたく頂いていると来客を知らせるチャイムがなった。 「上がっておいでー!」と叫べば、これまた白いエプロンをした女性がダイニングに入ってきた。 「悪いねぇ。言葉が通じなくてね。お願いするよ」 「あたぃに任せな!」 何やら二人でやり取りしていると、後から来た女性が話しかけてきた。 『はじめまして。ようこそ日本へ。あなたはアメリカ人かしら?』 Oh My God!!英語だ!!僕の国の言葉だ!!
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