いつもの日

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いつもの日

私は小さい頃からお姉ちゃんが大好きだった。けど今は違う。 高校1年になって、今までの好きとはちょっと違う。なんかこう、胸が熱くなるような感じ。触れたい、 甘えたい、と言う好きだ。 けど、女の子同士だし、それに姉妹だから「好き」と言ってもせいぜい「ありがとう」ぐらいの言葉しか返ってこないと思う。だからこの気持ちはしまっておくことにした。 ー翌朝 「コラ!紗南!いつまで寝てるの?早く起きて!遅刻するよ?」 「う~ん・・・まだ眠いよ~お姉ちゃん」 渡 紗弥、私の姉だ。 「ほら!早く支度して」 「うわーーー!遅刻!遅刻!」 ドタバタドタバタ。 ーまったく・・・。しょうがない子ね・・・。 「それではホームルームを始めます。」 私たちはとある女子校に通っている。 担任の先生が出席を取り始めた。 ・・・さん、「渡 紗南さん。」「は~い」ああ、眠い・・・。 「渡 紗弥さん。」「はい」 私たちは姉妹だけど、だだしくは双子なのだ。お姉ちゃんが3月25日に生まれ、私は2日後の27日に生まれた。同い年なのだ。 「ここは、こうで、ああなってこうなります。」 数学の先生が訳の分からない授業をしている。ああ、眠い・・・。昨日はゲームやり過ぎたな~。     
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