夏休みのグランド

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家に帰ると、風呂に入って汗を掻いた体を休めた。風呂から上がると休憩して夏休みの宿題をした。夕方になり、家族と晩ごはんを食べたら明日の準備をして床に入った。 毎日がこれの繰り返しで、練習をしない日と言ったらお盆休みだけである。両親に連れられて墓参りした後、祖父母の家へ行く。母にとっては義父母に機嫌をとるだけの憂鬱な時間だが、私にとっては、ひさしぶりに会う祖父母である。一緒にスイカを食べたりお話しをしたりと楽しい時間を過ごしてから帰宅した。 お盆休みが終わるとまた練習へ駆り出される。プレーする男子部員の世話係は夏休み最後の日まで続いた。 そして始業式の日が来た。真っ黒に日焼けした高山君と日焼け止めクリームを塗ってあまり日焼けしてない私とのコントラストがある。 妬み半分に「練習しなくても、高山君の傍にいるのはいいわね~~」と言ってくる女子などスルーして二学期を迎えることにした。 家にいる時以外は高山君尽くしのスクールライフは永遠に続くと思ってる私は、高山君の顔を見ない日が来るとは考えられない。 しかし、長い人生の中でも学生時代は短い。私は卒業式まで、あと一年半しかない事にまだ気づいてないでいるのである。
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