17人が本棚に入れています
本棚に追加
「やれやれ。今日は何だか、慌ただしい日でした」
「ありがとうな!やっぱ狐に話してもらうのが一番だ!よし、酒でも飲むか!」
狸は気楽そうに、肩から掛けていた徳利から、ぐいっと一杯酒を飲む。
「まだ見回りが残っていますから。商店街を一回りしてきます」
「マジメだなぁ。しょうがない。オレも付き合うとしよう!」
こうして、商店街をぐるっと回り、異常がないか見て回るのが、狐の日課である。
何か揉め事が起こったときは、動物達のことであれば狐が直接仲裁をし、人間同士のことであれば、解決出来そうな人を神様の力で呼んだりもする。
基本的には平和なこと商店街が、いつまでも平和であるように。
狐の神様は今日も、町を見守っている。
最初のコメントを投稿しよう!