年下の彼

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「し、慎ちゃん、、もしかして昼休みに言ったこと怒ってる? あのね、あれは冗談よ。私って素直じゃないの。うまく言えないんだけど、慎ちゃんが一番なの、本当よ!」 「沙織さん……。どうしたの?」 不安げに慎ちゃんが私を見つめる。 「ずっとじゃなくていいの。慎ちゃんはまだ若いんだもん、束縛なんてしたくないわ。だけど、もう少しだけ一緒にいてくれないかな。もう少しでいいから!」 ひどく動揺して焦ってしまい、早口でまくし立てた。 「沙織さん、落ち着いて。どうしたの? そんなに興奮しないで」 すっかり取り乱してしまっている私を、慎ちゃんが優しく抱きしめた。 「ごめんなさい。私まだ病気なのね。気持ちが不安定になると、発作を起こしそうになっちゃう……」 「焦ることないよ。あ、あのさ、これ、これなんだけど、受け取ってもらえるかな……」 緊張した面持ちでリボンで結ばれた小さな箱を差しだした。 これって、ティファニーじゃない。 「またプレゼント? あんなにステキなお花をもらったのに」 白いリボンを解いて、水色の小箱をあけた。
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