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2.対局申し込み
「おじさん!将棋しよう!」
「こうた!池手名さんお疲れだからダメ!」
こうたというのは小学校4年生になる平川の息子である。そのこうたが、いぞうへ将棋の対戦を申し入れた。
「いや、奥さん、かまいませんよ。こうたくんだね?よし!将棋しよう!」
「池手名さん、将棋できるんですか?」
山本が心配そうに尋ねる。
「僕にできないことなんかないよ。こうたくんに将棋を教えてあげることにしよう」
「はぁ…でも、今は子供でも凄い強い子いますよ。中学生の子が羽生さんに勝ったりする時代ですし、あなどれないかもしれませんよ。」
山本が不安げにいぞうを見つめる。
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