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「あの…池手名さん…大丈夫ですか?」
山本が戦況をみていぞうに声をかけた。
「少し、不利な状況か。」
「少し?開始10分で飛車と角取られちゃいましたよ。小学生に開始10分で飛車と角取られる40歳って、多分、凄いレアですよ。」
「飛車と角はそれほど重要かい?僕は他の駒達も同じように愛しているよ。」
「いや、それは結構なことですけどね。飛車と角って、王将が劉備だとしたら、きっと関羽と張飛くらいのポジションになりますよ。」
「生憎だが、三国志に興味がなくてね、残念ながらその例えだと伝わらないな。」
「何か腹立つなくそ、えーっと、ポンキッキでいうと、ガチャピンとムック超重要じゃないですか!飛車と角って…いや、それは違うな。ごめんなさい。ガチャピンとムック忘れてください。えーっと、あ!水戸黄門で…」
パシッ!!
「チェックメイトだ。」
山本の言葉を遮り、いぞうがそう言ったのだが…
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