第3章 ソルティードッグ

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 夢子はソルティードッグを口に含んだ。  飲んでいると、過去が何の前触れもなく、より自分に忍び寄るのを感じた。 「それから、彼とはどうなったんですか?」 「クリスマスも初詣も一緒だったの。大学も近くだから、このまま楽しい生活が続くのではないかと思っていました」  そこまで言うと、夢子の目には涙が浮かんでいた。
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