第3章 ソルティードッグ

6/6
前へ
/17ページ
次へ
「マスター、私、来週、結婚するんです。カクテルを飲まずに、彼を忘れないままに、嫁いでしまっていいんでしょうか?」  夢子は泣き出していた。 「僕はいいと思いますよ。お客さんの中で彼は生き続け、いつもお客さんの幸せを祈っていると思いますよ」  マスターが優しく微笑んだ。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加