仲良くしよう!

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「あ!きてくれたんだ!嬉しいよ」 椿を呼び出した張本人は、満面の笑みで椿を迎えた。 「なんで呼び出したの?」 はぁはぁ。と息切れをしながら聞く椿 いかにもしんどそうだ。 「答えてもいいけど取り敢えず息整えよう。なんで走ってきたの?」 秋夜は、息切れをしている椿に質問を投げる。 「そ、それは、僕が高校生の秋夜くんを待たせたら駄目だなと思って」 今の時間は午後8時。 流石に暗い中、高校生1人をあまり長く待たせては危ないだろう。 椿はそう思い、走ってきたのだ。 そう言うと、秋夜は頬を膨らませて 「俺は子供じゃないから大丈夫だよ!」 とちょっと怒ったように言った。 そんな様子がいかにも子供っぽく、椿はクスリと笑ってしまった。 「僕から見たら、まだ子供」 「絶対そんなに歳は離れてない!白王子はいくつなのさ」 「えっと、20かな」 「えっ!?」 20歳というのが驚きだったらしい。 秋夜は驚きのあまりリュックがズリッと音を立て、肩からずり落ちた。 「そこまで驚く?いくつだと思ってたの」 「こ、高校生」 「それにはこっちもびっくりだよ」 まさか高校生と思われていたとは (今時の高校生は白髪もいるのか?) 椿は今時の高校生はすごいなと思ってしまった。 「あ、めっちゃ話逸れたままだった。なんで僕を呼び出したの?」 「あ、それ言ってなかった。それはね、白王子が大歓迎って言ってくれたから!」 秋夜はさらっと答えた 「え…?」 椿はなんのことか検討もつかないというのを顔面から表していた 「白王子言ってくれたじゃん!僕と会うのはいつでも大歓迎って」 「ん…?あ、あぁっ!あの時か!」
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