第一章

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先生への気持ちも、全て終わりにします。 ────だから、 『好きです、...』 『...ずっと、先生が、好きでした...』 嗚咽を交えながら言葉を吐き出す私に、先生はどう思っただろうか。惨めな姿だと思われても仕方ないけど、どうか、少しだけでもいいから、私の想いが伝わって欲しい。 けれど虚しくもその願いは届かず、先生は口を開くことなく車を発進させた。 そう、終わったのだ。これが先生の答え。 これで良かったんだ。涙でぐしゃぐしゃになったであろう私の汚い顔面を先生に見せるわけにもいかず、家に着くまで俯くことを決めた。喉はすっかり機能を失ったのか、言葉を発することも出来なくなってしまった。横にいる先生は私に何も聞かずに運転し続けている。私の自宅が分かるはずないのに。いっそのこと、道端に降ろしてくれたらいいのに。 先生はしばらく車を走らせてから「着いたぞ、」と言ってある場所に停車した。ずっと俯いていた私には、ここが私の自宅ではないということだけはわかった。 見覚えのない、マンションだった。 『..................せんせ、ここ...』 「いいから、降りろ」     
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