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貴方がまだ、私のお腹にいた頃のお話をしよう。
貴方がお腹にいるということが分かった瞬間、お母さんお父さんはとても嬉しかった。
ポコポコお腹を叩く音を聞けば、『新しい命がここにある』実感も出てきた。
私たちは新しく生まれるこの命を、神様が授けてくれたことに感謝でいっぱいだった。
でも、そこから生まれるはずの日に貴方は中々生まれず、私は、痛さと闘うばかり……。
どちらかが命を落とすケースもあると言われたけど、私は声を震わせながら言ったの。
「この子に…まだ…生まれる希望があるなら…、この子を…！」
その時、貴方は姿を現しそして、生まれたのよ。
痛くても、辛くても、それ以上に強い思いがあったから頑張れたの。
その強い思いとは……。
「新しい命が生まれた貴方の事よ」
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