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これ以上親友の合気を心配させられないよな……今日で、やめにしよう。黒魔術も儀式も呪文も、夢を感じてしまうアニメや漫画も全部捨てよう。
「決めたよ、合気」
「ん?」
「9年……いや10年以上追い求めてきた。でも結局何も得られなかった、黒魔術も儀式も呪文もなんの効果も示さない、魔法なんてないんだ……だから俺は現実を見るよ、結局は全部 夢物語だ」
「……お前が、勉強に専念してくれるのは嬉しい。一緒に進級もしたいからな、だけどそれでお前の笑顔が無くなるのは、なんかちがうだろ」
それは自分でもわかっていた、夢を叶えることが……漫画やアニメを現実にすることが生きがいになっていたことを。
「合気……ありがとう。でもいいんだ、本当に……もう決めたことなんだ」
「そうか……ならさぁ」
「なんだ?」
「一緒に体力作りしないか?ほらお前最近体力なくなってきてただろ。俺も空手部の部長として毎日トレーニングしてるし、一緒にどうだ?」
確かに体力作りはしようと思っていた、合気は空手部の部長で、トレーニングもしっかりとしたものを考えるのが得意なやつだ、願ってもないことである。
「ありがとう。そうさせてもらうよ」
「オーケー!んじゃ明日の朝からな!俺は部活があるから、今日の夜連絡取り合おうぜ!帰るときは気おつけて帰れよ!じゃーな大和!」
「久しぶりに名前で呼んだな!じゃーな合気」
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