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気がつくと森の前にいた、家から10分ほど行くと着く小さな森である。
コッ…………チ………………
一歩また一歩と進む……いつもどうりの森が異様な雰囲気に見えた……。
「どこだ……どこから声がしている」
しばらく歩くと目の前に光り輝く扉が立っていた。
「……?!」
言葉にならない声が出た、明らかにこの世の物ではないその扉に言葉がでなかったのである。
ハイ……ッ……テ……!
一呼吸おく…………俺は表現できない恐怖と期待で頭がおかしくなりそうになりながらも意を決してその扉を開けた!
ギィィィー…………
「何だこれは……、信じられない……!これは俺が夢にまで見た!」
目の前に広がるのは光り……ただの光りではない……明らかに異質な光りだ……。
―やっと会えたね―
「誰だ!」
―上だよ上―
その瞬間、ついに言葉を失った……、目が眩むほど輝く白い羽、彼女が発する異様な雰囲気と何よりもそのあまりの美しさにである。
「て……天使」
―……違うよ、僕は天使じゃない……―
「じゃあ、何だと言うんだ!きみは一体?!」
―落ち着いて、僕と話をしよう―
「話?」
―君は今の自分が好きかい、この世界は好きかい―
「…………」
―僕は君のことは何でも知っているよ、君はファンタジーのような世界に行ってみたいと望んでいる、違うかい?―
「確かにそうだ……でもそれは!ただの夢だ!そんなものは現実にはない!」
―確かに……そんな世界はない……でも僕は今この場所にいる、君の目の前にいる―
「君は一体何者なんだ?その羽は一体、この場所はどこだ?」
―あまり時間がない、僕は言うなれば君自信かな?―
「俺自身?」
―そう、そして君の一番の味方だ―
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