テニス出発

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僕は高校に入ってからテニスを始めた。 入学してすぐに始めた訳ではなかったが中学のときからしようかなとは思っていた。 でも7月から始めるのは大変だった。 何しろ周りは中学の頃からやっている連中が多くその上僕は3ヶ月の遅れをとっているのだ。 同じクラスの山咲くんはジュニアの頃からやっていて県でも上位の選手だ。 つまり一番身近で憧れの人物であった。 僕が暇そうなのを見て「テニスでもしたら」と誘ってくれた(と思う)。 僕はテニスはなかなか上達しない競技だと聞かされた。 上手くならなくてもちょっとやそっとじゃ辞めないという覚悟が必要だった。 7月1日に覚悟を決めて僕はテニス部に入部した。 しかしやはり考えていたよりテニスという競技は難しかった。 まずスピンボールが打てないとラリーが続かないことが発覚する。 これは難しい。 今から部活だけで追いつくのは至難の業だと感じた。 僕はテニススクールに通いたいと親に告げた。
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