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カルナ「─玩具の剣・・・ですか。」
僕が真っ先に思い付いたのは、僕が小さい頃によく使っていた玩具の剣だ。この剣は今まででかなりお世話になったと思う。
─そういう思い出の品だからこそ真っ先に思い付いたのだろうと思う。
僕「これでも大丈夫?」
カルナ「むしろ全然OKです。素材の中心として使う物はなるべく思い出があったり愛着がわいていた方が良いのです。」
僕「そんなもんなのか・・・」
つまり今まで何度も使っていた物が、特に今までずっと一緒だった物はすごい適してるってことか。
カルナ「本来の錬金術は素材の元々の『質』が大事なのですが、私の錬神はその代わりに『思い出』の影響をとても強く受けます。」
つまりカルナさんは特異・・・ってことか?いやまぁ大分異質だとは思うけども。
カルナ「でもさすがに少し素材が少ないですね。」
あ、やっぱりそうなのね。そりゃそうか、いくら思い出が大事といってもボロボロになった玩具の剣一本だとキツいか。
僕「じゃあその足りない分の素材はどうするの?」
カルナ「そりゃ取りに行くしかないでしょう。」
僕「ですよねー・・・てか何処に?」
え?まさか竜を倒しに行ったりは・・・ない・・・よね?
とりあえずこういう時は異世界に行かされるんだと思う。絶対。
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