1-2.選帝侯、脱走する

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 とにもかくにも用を済ませてすっきりし、オットーはきちんと板金鎧に兜まで、防具一式を身につけ直した。そうするとようやく人心地がついて、石壁の窓から外を眺める余裕も出てきた。  便所塔の細い窓から見上げた空は青い。 「いや、いやいや、いやいやいや」
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