上を見上げる人

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次の日の朝。 今度は、もう彼たちの車が並んでいた。 今日も来てる。昨日のもう一つ隣の電柱の周りに赤いコーンが立ち、人を誘導していた。 部屋に入ると目の前に彼がいる。 思わず頭を下げてしまった。向こうもヘルメットに手を当てた。 昨日は、目で追うぐらいだったのに、今日は、丸見え、真正面。逆に、隠れて仕事をしたい。でもこんな時に限って、仕事は多い。 人に呼ばれるたび、動くキャスターの音 外で働く彼を、見る暇さえもなかった。 お昼休み 今日も外はいっぱい。 それでもいいと、男性社員たちも外へ出た。レジャーシートを広げると寝そべってくる男性社員たちを笑いながら、私はあの電気工事の彼を目で探していた。 やっぱりいる、ちょうど向こうもお昼なのか、弁当を広げていた。 本当にいい男っているんだ。 神様ありがとう、いい目の保養になりました。 大笑いしている、同僚たちの笑いに引き込まれるように。ただこの時間だけが過ぎないようにちょっとだけ祈っている自分がいた。
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