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三月になって、やっと後輩の面倒も落ち着き昼休みは自分の時間となった。
前年度の新入社員の教育係は、これでおしまい、今度は後輩が次の新入社員の教育係となる。人見知りを打破すべく、この会社に入ったはいいが、教育係は、お手本にならなきゃいけなくて、毎日緊張の連続です。
一年かけてびっしり教え込んだのには訳がある、大卒の私たちは二年目には各営業所に振り分けられる、そのため、一年で、どこに行っても動けるようにびっしりここで、勉強をするのだ。まあ、私は、さながら先生ってとこですか、女性の新入社員は少なくて、結婚したらほとんどが辞めて行っちゃうし、今のところ私にはそんな人もいないし。だからか、そうか、納得、きれいな子じゃ、こんな仕事無理だよね。
受付嬢といったところかな、会社の顔となる、営業で来た人との最初が私たちの仕事。人との出会いが多いだからきれいな子はすぐに寿退社、私みたいな珍竹林、無理か―、はあ、お昼、行こうっと。
繰り返し出される社食に飽き、今は弁当持参、好きなものも持ってこれるし、なんてったって経済的だもんね。
こうやって、外で食べるのが夢…現実はそうでもないか。
去年、会社のそばにある、少し大きめの公園、桜の季節、いろんな桜が次々と咲いて、ずっと楽しめた。
家族ずれやグループもいたけど、一人で来てる人もいて。
最初は、結構度胸試し。
誰も気にすることなんてないんだ、というのにやっと気づいた。
「やっぱり損してるのかな?」
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