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キャバクラ、そういえば何回か連れて行ってもらったな、それと何の関係がある?
「バカね、倒産したらどうすんのよ」
「お、おわー、うそー、だめー」
「うるさい!だから調査してるんじゃない」
耳をふさぐ彼女。
「え、ちょいまち、じゃあ、機械のトラブル、まずいな、その話まじかも」
俺は部長に電話した。
もしかしたら、この会社傾いているかもの第一声に、電話の向こう側があわただしくなっているのが伝わってくる。
「はい、書類ですか、まさか持ってきてません、今外です。誰から、それはちょっと、はい、はい、待ってます、お願いします」
「なんだって?」
「部長が来る、差し押さえにでもなって、うちの機械が持って行かれたらたまんねえからな」
「ふーん、上の人が来るってことは、それなりに、何かあるってことね、まあ、課長さんがわざわざ出向いてくるくらいだから…ねえ、私もつれて行って」
「馬鹿言うな、部長が来るんだぞ」
「そこを何とか」
その恰好じゃつれていかない。
ヤンキーみたいな恰好、帽子はいま流行のニットの帽子に黒いサングラス、これじゃあ、あんまりだ。
「わかった、着替える、待ってて」
車の後ろを開けると、クリーニングの袋をかぶったハンガーを引っ張り出した、助手席に座る俺の後ろに乗り込むと、脱ぎだした。
ウソだろ
目のやり場に困る、
車のバックミラーに映る彼女を見てしまっている俺がいる。
ブラと、ショーツ姿、は綺麗な体をしていた。
パンティストッキングをはきはじめる。
ドキドキしている俺の鼓動が車の中でサウンドになって聞こえてないかと思ってしまう、口から音が出てきそうで、思わず口に手を当てた。
シューと制汗スプレーを体にかけ、洋服を着て、帽子をとり、髪をばさばさと振って、化粧をし始めた、ものの十分もたってない、パンプスを履くと脱いだものを後ろにいれた。
コンコン
窓を叩く音に、横を見た。
ドキン!
サイドミラーを覗き込む彼女の顔、真っ赤なルージュが幼い顔を引き立てた。
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