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夜、七時過ぎ、やっと終わり、すべてが終了。これで俺らも守られるし、この会社の負担も少し軽くなる、後は、社長と、会社しだい。
俺と部長は社に戻り、書類を本社に送り、向こうからオッケーの電話をもらった時には、もう日付が変わっていた。
そのまま社に泊まり込み。携帯、メールを見た。
総額六百五十万、感謝します、百万払っても、うちらの御給金分もしっかりいただきました。
ありがとうkiss、チュッ!
木根さんから酒や、贈答品は売れるから引き取ると書いてあったのには驚いた、ゴルフコンペの名前が入ろうが、貰いもののタオルだろうが、すべてが金になるそうだ。
さすがに、封の空いた物はダメだろうと思ったら、店で使うと彼女に耳打ちされた時にはおかしくて噴出しそうになったのを、ひじ打ちされた。
よかった、さて寝るか。
二日後、会社は倒産した。会社は、全部の機械を回収し、なんとか、俺達は首をつなぐことが出来た。
「ほう、こんな所にあるのか」
「はい、階段は狭いですけどね」
部長を誘い、店に向かった。
「この度は助かりました、ありがとう存じます」
木根所長と名刺交換。そして彼女たちも紹介。
「かわいいな、娘と同じかと思いました、いや、この間とは別人」
「ありがとう存じます。ごゆっくりどうぞ」
部長はタバコを吸いながら、所長と今の会社の話をした。うちも助かったことを言い、部長と、また来ると言って、店を後にした。
「しっかりした子だな」
「そうですね」
「あんなの嫁にもらえ、その方がお前の為かもな」
「ハハハ」笑っておくことしかできなかった。
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