本を読む人

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それが何日か続き、四月、新入社員が入ってきた、今度は後輩たちが面倒を見る、わたしはその補佐。先輩と泣きつかれるまで見守りましょ。 今日もいい天気です。 今日もいっぱいの公園のベンチ 昨日のところへ座った。 残念、今日はいないや。 お弁当を出して、食べ始めた。 「隣いいですか?」 声のする方を見上げた。 昨日のリーマン。 どきっと心臓が大きな音を立てた。 「ど、どうぞ」 どもっちゃった。 広げたものをちょっと片付けた。うわーマジ、隣かよ。 横に座るってことは上にも人がいるのよね。周りを見る余裕もない。 本を開き、足を組んで座る彼、このまま写真に撮りたいです。 食べ終わって、お茶を入れた、いつものアップルティー 「はー」 クス。 笑われた? いや、本が面白かったのかも。 時計を見ると、まだ時間がある、カバンから手帳と色鉛筆を出した。 絵は嫌いじゃない、でもそんなにうまいわけでもない、本当に趣味程度。 それに大きいものにかくのは苦手だし、大きな絵も苦手、本なんかの隅にちょっと載っている挿絵そんなぐらいがちょうどいい。 腕時計に目がいった。時間、隣の人に邪魔しないように片付け、スカートをはらい、見てなくてもちょっと頭をぺこりと下げて社に戻った。
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