if.シュウマツ論

2/25
前へ
/25ページ
次へ
ねえ、きみは考えたことがあるかな? ひとにつくられたAIが、ひとを支配する世界を。 ひとにつくられた人型機械が、いつのまにかひとと対等になる世を。 これは、そんなもしも、そんなifのお話。 私の可愛い弟子とその執事、そしてAIの女王がいる箱庭の、奇妙な『シュウマツ』のお話。 興味があるなら、どうぞその血の通う指で。 機械に置き換えられていない、電子にも置き換えられていない、 あたたかなその指で、この記録をなぞっておくれ。 きっと、この世界で最後の『人間』の記録だろうから。 ──AI「Cain」 消去前最期の記録
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加