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シレンテラ回廊の扉を入ると、たくさんの天族兵士が常駐していた。
ここは、龍界の要であるパシュマンデル寺院への前哨陣営である。
時々魔族が、インギス地方へ攻め込む場合もあり、天族偵察部隊として動くこともある。
風香たちは、ここで今夜の夕食の準備をしていた。
シールドウィングのリースリットノエルとソードウィングの幽遊亭エンジョイは、無事に
守護者 バルロンを振り切りパーティーメンバーと合流していた。
「さっきの風香の蒼ざめた顔、見せたかったなぁ」
キュアウィングの銀の鬼が、皮肉めいた野次を飛ばす。
「うるさい! 本当に心配だったんだ・・・」
風香は顔を赤らめて、他の人に聞こえないような小声で怒鳴った。
「可愛らしいところもあるんだな。」
リースが風香の顔を見て話すと、照れ隠しで思いっきり肩を引っ叩いた。
「イテェエエエ・・・」
まだ傷の癒えていない体を思いっきり叩かれリースは、悲鳴を上げた。
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