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…じゃぁさ、新米君は何ができるの?
…私ですか?できる事といったら、、こっちに行きたくない気がする、って気分にさせること、ぐらいです。危ない時の警告用ですけど。
…ふむ。
まぁ、初期の神力が大概コレだったりする。能力がある人は、どんどん力が開花していくらしいけれど、私はまだこれだけだった。そして、まだ実践で使った経験も浅い為、鈍感な人には伝わらない事も多かった。
…実は、さっき彼女に使ってみたんですが、、、、
…効かなかった?
…はい。悩みが深い人って、そっちに気がとられちゃってて、届かないんですよね。。。
…ふむ。
そうこうしているうちに、彼女はそろそろ帰ろうという気分になったようだ。
自然と足が自宅の方角へと向かっていた。
…先輩は何ができるんですか?
…俺?
その時だ。
ぐるるるるるる~~~~~
まさかの町中で獣の声!!???とパニックになった私は、
「え!?い、いま、何の音!??」
と大声をあげてしまった。
と、
「す、すみませんっっっ!」
突然、前を歩いていた彼女が振り返って頭を下げた。
え、え、気が付かれた!?え?でもなんで謝ってるの???
「あの、わたし、お腹すいたみたいで…///」
ん?と思って隣を見上げた。
…俺ができる事はコレ。ターゲットを空腹にさせる。
----それって何かの役に立つの???
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