八、泥濘

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ピロは、ふと考えた・・・。  そういえばここに来る前に天族を見た。  ミッションをするのにまさか天族の邪魔が入るとは思っていなかったのである。  「まさか・・・ね・・・」  しかし灰色をした床の隅に紙で出来た飛行機が落ちているのを見逃さなかった。  「やられたわ・・・天族に先を越された!」  美しい顔を引き攣らせて、ピロはその紙飛行機を握り潰した。
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