八、泥濘

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その頃、グリバースたち一行は、風香とルドラ軍の龍族ブヘマを迎えて地下ウダス神殿を疾走していた。  「今頃魔族たち・・・困ってますよね」  スピリットウィングのマタドールがニコっと笑った。  「だろうなぁ・・・」  チャントウィングのアゼレアがちょっと哀れな魔族に同情した。  「だって・・魔族語で書かれた手紙・・・コレですもんね」  スペルウィングのノルマが、羊皮に書かれた魔族の手紙を懐から出して見せた。  「あと5分遅かったら鉢合わせだったぞ・・・」  シールドウィングのグリバースが、鎧を鳴らしながら言った。
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