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風香一行が、パシュマンディル寺院を目指しステリア聖地を経由している頃、首都エリュシオンは美しい夕日に包まれていた。
同じ頃、図書館で調べ物に夢中だったキュアウィングのねねこ、スペルウィングのみつはの所へ訪れようとする人影があった。
「流石に疲れたぁ。頭がパンクしちゃいそうよ。」
先に根を上げたのは、ねねこだった。
「そろそろいい匂いがしてきましたね。夕暮れ時の夕飯の香りって・・・すごく 美味しく感じませんか?」
「わかる! それわかるわ!」
他愛も無い話で二人は盛り上がる。
その人影は、そんな二人を眺めながら万遍の笑みを浮かべた。
「お二人ともそろそろ休憩しませんか?」
ニコリと笑う笑顔は、ニヒルで相当カッコいい。
聞きなれた声に二人は笑顔で振り返った。
「まんぷくさん!」
キュアウィングのまんぷくが、心配して二人の様子を見に来たのだ。
「お嬢さん方、そろそろお茶でもご一緒しませんか?」
「はい!」
弾むような声で、二人は図書館を後にした。
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