八、泥濘

4/17
前へ
/33ページ
次へ
 「ところで、風香たちは地下神殿に何の用事があるんだ?」  キュアウィングの灰色の魔女が首を傾げて質問した。  ここに来る直前、龍族ブヘマは棄てウダス神殿の入り口を真っ直ぐ進み大会堂の扉を開いた。  献身的なアヌラティと敗残軍の龍族たちに会いに来たのである。  ディーヴァである綾瀬 風香は、ハイドで同行していた。  「アヌラティ様・・・お久しぶりです」  小さな龍の姿をしたブヘマがアヌラティを見上げて一礼した。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加