八、泥濘

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 「ブヘマか・・・ルドラは、どうしておる」  神殿内は、荘厳な教会のように神聖な雰囲気である。  階段に敷かれた大きな赤い絨毯が、龍族にとって大切な神殿である証を意味していた。  内部を照らすのは、燭台に刺された蝋燭の明かりだった。  その数は、数え切れないほどであった。    「あの戦いから・・・もう一万年かの・・・」  「そうです・・・よね」  遠い目をしてブヘマは、蝋燭の明かりが揺れるのを眺めた。  龍族同士の戦いは、常に起きていた。  龍族として産まれた定めなのである。  ブヘマは、ルドラがティアマトに挑み敗北したあの日を思い出していた・・・。  ただ、強い者が龍帝の座に座れるのである。  
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