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「何か用があったから此処へ来たのであろう・・・」
アヌラティが回想するブヘマを現実へ引き戻した。
「ルドラ様からお手紙を預かって来ました。ベリトラ様にお渡しください」
手紙の内容に目を通し、アヌラティは唸った。
「ティアマトの手下にこの手紙を渡すつもりなのか?」
「はい」
ブハマは微動だりせず、アヌラティの目を見つめた。
「龍帝エレスキガルが、全軍を集めて戦略会議をするだと・・・」
無論それは、ルドラが書いた全く偽の手紙である。
「何故、たかがディーヴァごときに加担するのだ」
アヌラティが祭壇を向き、静かにブヘマに質問した。
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