八、泥濘

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 「何のことでしょうか?」  ブヘマは表情一つ変えずに答えた。  ハイドが切れそうになりながら、風香はものすごい龍族同士の雰囲気に飲み込まれそうになっていた。  龍語が解ると言っても全部の会話の内容を聞き取る事は出来なかった。  ただボウウィングである彼女には、空気を読む力があった。  たぶんブヘマは、物凄い事をしているのだと思った。  燭代の蝋燭が風も無いのに揺れていた・・・。  「それでは、私はこれで失礼します。ベリトラ様によろしくお伝えください」  そう言い残してブヘマは棄てウダス神殿を去った。  これが、風香たちがグリバース達と合流する前に起きた出来事である。  
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