八、泥濘

8/17
前へ
/33ページ
次へ
一方その頃、魔族のピロたちは献身的なアヌラティを倒し、1枚の手紙を手に入れていた。  それが・・・ルドラの書いた偽の手紙である事に気がつかなかった。  棄てウダス神殿から外に出ると、烏の大群のように龍族が羽を広げて飛び立つ姿が見えた。  これだけの龍の大群を見るのは初めてである・・・。  「何かあったのかしら・・・?」  何か不吉な予感がする。  ピロは無事にミッションを終えて、ホッとしていた所だった。  早く魔界に帰還したい・・・そう少し急いでいたのである。  すると体が急に浮き、眩く輝きはじめた・・・。  ベリトラの力の暴走がまた始まったのである。  次の瞬間、彼女の意識は途切れた・・・。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加