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「ほんとにいいのか?」
「ええ、村の為になるなら。私、この身を捧げてもいい。」
「・・・そうか。」
「お父さん、お母さん。今まで育ててくれて有難う。これからは姫神となって二人の事、村の事を見守っていくから。」
「千賀子・・・。」
二人は涙ぐみながら私の手をぎゅっと握る。
私もその手を握り返す。
今まで一人っ子として大事に大事に育ててくれた。
私だって、二人と別れるのはとても辛い。
・・・だけど、私は行かなくてはならない。
自分の為にも。
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