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「ま、まあ、吹いたらわかる事やしな」
「せや。吹け」
アルコールが抜ける時間を充分にとった自信はあるが、ここに来てびびってしまう満子。
「い、いくで。フーーッパァ!ハァハァ」
ストローをくわえアルコールチェッカーへ息を吹きかける。
が、スイッチを入れ忘れていた。
「オイオイ満子くん。随分と慌てている様子だが大丈夫かね?息も続かない程、何か動揺しているね?」
玄三が小突く。
満子は腹が立った。
直ぐ、スイッチを入れ起動するのを待つ。
僅かばかりのこの時間が、永遠に感じるほど長かった。
『ストローヲサシ、ツヨクフイテクダサイ』
「 ハァーーーっフーーーーーーー!!!!」
満子は肺いっぱいに空気を吸い込み、一気にはきだした。
『ウンテンシテモダイジョウブデス』
「っしゃーーーーーーーーー!!!」
「渾身のガッツポーズをする満子。天に突き上げたその拳は力強く、満子自身をあら……
\\!!ダーン!!//
ナレーション染みたチャチャを入れる玄三を遮るように、突き上げた拳を玄三の眼前に叩きつけた。
「勝ちゃぁ……いいんだよな、玄さん」
「せ、せや。結果が全てとは言わんが……結果が全てや」
「じゃあ……行ってくるよ玄さん」
「事故るんじゃねーぞ!満子ぉ!」
最後は寸劇で締めた二人であった。
5日目終了。
今日も一日お疲れ様でした!
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