5日目<アルコールチェッカー>

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「ま、まあ、吹いたらわかる事やしな」 「せや。吹け」 アルコールが抜ける時間を充分にとった自信はあるが、ここに来てびびってしまう満子。 「い、いくで。フーーッパァ!ハァハァ」 ストローをくわえアルコールチェッカーへ息を吹きかける。 が、スイッチを入れ忘れていた。 「オイオイ満子くん。随分と慌てている様子だが大丈夫かね?息も続かない程、何か動揺しているね?」 玄三が小突く。 満子は腹が立った。 直ぐ、スイッチを入れ起動するのを待つ。 僅かばかりのこの時間が、永遠に感じるほど長かった。 『ストローヲサシ、ツヨクフイテクダサイ』 「 ハァーーーっフーーーーーーー!!!!」 満子は肺いっぱいに空気を吸い込み、一気にはきだした。 『ウンテンシテモダイジョウブデス』 「っしゃーーーーーーーーー!!!」 「渾身のガッツポーズをする満子。天に突き上げたその拳は力強く、満子自身をあら…… \\!!ダーン!!// ナレーション染みたチャチャを入れる玄三を遮るように、突き上げた拳を玄三の眼前に叩きつけた。 「勝ちゃぁ……いいんだよな、玄さん」 「せ、せや。結果が全てとは言わんが……結果が全てや」 「じゃあ……行ってくるよ玄さん」 「事故るんじゃねーぞ!満子ぉ!」 最後は寸劇で締めた二人であった。 5日目終了。 今日も一日お疲れ様でした!
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