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ある晴れた日に―その後
流されてたどり着いたところは、殺風景な排水溝の近く。
周りに花なんてありませんでした。
雨が収まり、近くを通りかかった人がいました。
「あら、こんなところにフリージア、とチューリップが…。どうしたのかしら?」
この声の主は誰かと思ったら、排水溝のすぐ横にある家の奥さんがひとりごとを言っているのでした。
「まだきれいなのにねぇ、きっと雨で流されたのね。かわいそうだからここに植えてあげようかな。」と言って草が生えていた道沿いの少し開けていたところに、スコップでしっかりと優しく植えてくれました。
数日が過ぎて、フリージアさんもチューリップさんも花びらを落とし葉っぱと茎だけになった頃のことです。
近所の子供とお母さんがやってきて、隣にヒマワリとニチニチソウを植えていきました。
そしてまた誰かがその隣にナデシコやゼラニウムを植えていて…
ある日、気づいてみるとその道沿いには色とりどりの花が植えられ、殺風景だった小道がいつの間にかとても素敵な散歩道になっていったそうです。
めでたしめでたし
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