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 発情しているにもかかわらず、そんな切ない表情を見せた輝流に苛立ちを感じた駈は、中に沈めた指をグリっと抉る様に突き込んだ。 「んはっ! あ、あぁ……んっ」  ビクビクと腰を小刻みに痙攣させ、ペ二スからトプリと白濁交じりの蜜を溢れさせた輝流は、焦点の合わない目で天井を見つめたままイッた。  偶然にも彼のいい場所を探り当ててしまったようだった。  内腿を痙攣させたまま、口をパクパクとさせている輝流に更に追い打ちをかけるようにペ二スを上下に扱き上げながら、舌先で鈴口を抉る。 「んあぁぁ……あ、ああ……変に、なる~! ヤダ……怖い……っ。怖いよ、駈……ぅは……んんっ」 「怖くないよ。お前には俺がいる……。ほら、思い切りイッてごらん……。すべて飲み干してあげる」 「や……っ。体……熱い! 怖い……っ! んは、はぁ……は、はっ。ダメ……また、イッちゃう……イク……イク……ッ」  口内でわずかに膨らんだ輝流のペ二スが熱を発する。ドクドクと脈打っているのは射精が近い証拠だ。  駈は少し強めに扱き上げ、カリの部分を唇でキュッと締めた。 「いや……イヤッ……あぁ、あ――ひゃぁぁぁぁぁっ」  背を弓なりにしてシーツから浮かせ、ガクンと大きく痙攣した輝流は駈の口内に大量の精を吐き出した。  発情中のΩの体液はすべてが甘い。喉に張り付くほど濃い白濁をゆっくりと呑み込み、唇の端から溢れたものを舌先で掬い取るようにして舐めた。  吐き出しても尚、その硬さを維持したままのペ二スの残滓を吸い取る様にして唇から引き抜いた駈は、ぐったりと力なく横たわる輝流を見上げた。 「美味しいよ……。輝流、お前は誰にも渡さない……。ずっと俺の側にいてくれ……」  体を起こした駈は彼の中に沈めていた指をゆっくりと引き抜き、自らの楔を軽く扱きながら体を腿の間に滑り込ませた。  しっとりと艶を含んだ色を見せる蕾に赤黒く充血した獣のそれを押し当てると、ぐっと腰を押し込んだ。 「んあっ!」
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